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フェイスブックとかでこの人の記事が
「両親の死をラッキーっていうなんて信じられない!」
「保険を扱ってるくせに死をラッキーとは何事」
「こいつからは絶対保険買いたくない!」

などなど、
ものすごい叩かれようなので、つい読んじゃいました。




転職で年収17倍!「能力ではなく可能性を信じる」26歳アメフト元日本代表営業マンの仕事哲学
https://sales.typemag.jp/article/4474


該当部分↓

    両親の死はもちろん悲しかったです。だけど、中学生の弟と2人残されて、兄の僕が悲しんでいても埒があかないと思った。自分は自分のできることを 全力でやるしかない。ちょうど母が亡くなった週末に、県大会の決勝戦がありました。僕は自分の意志で出場を決め、チームは2位で全国へ。そして、全国大会 で優勝を果たしました。

    大切な存在を15歳で亡くした心中は、経験した者にしか分からない。だが、悲しみを乗り越え、それによって大きな成長を得たからこそ、芦名氏は言う。

    「不謹慎な言い方かもしれないですけど、今思えば両親の死も僕にとっては“ラッキー”だったのかもしれません。結果として精神的に大きく成長することができたのですから」


私は読んでてそんなに不快に思わなかったけどな…。

保険なんて売るの超大変なのに、
「25歳という史上最年少の若さで営業所長に抜擢された」って
普通にすごい人だし、

つっこみどころといえば、

●プルデンシャル生命への入社のきっかけは、突然のヘッドハンティング。「すごい男がいるらしい」という噂を聞きつけ、営業所長が芦名氏に直接コンタクトを取った。

→これ、慶應とか電通の名簿もれてるからか(知らんけど)、別にこの人が特別ってわけでなく、誰にでも来ますよね?プルデンシャルへの転職スカウト、私にも来たし、同期にも来てた。

●電通で培ったクリエイティブ力で追い抜けると思ったんです&コピーライターとして活躍後

→新人で1年半の勤務ではそこまで活躍出来ない&クリエイティブ力培われない。
私もクリエイティブ局に一年いたけれど、コピーライターの一年目は
そもそも肩書に「コピーライター」と入れさせてもらえないくらいなので(部署にもよる)
コピーが通るだけで「やったー!」なのに、活躍までは絶対に出来ない。
でもまあ、これは媒体的に、基本インタビュー対象をアゲる記事になるだろうなって感じなので、
別にいいのではないでしょうか。

●なぜ彼はトップ営業マンになれたのか

→もうちょっと仕事の苦労話読みたい。「保険ってものの構造がわからなくて、最初はお客さんに追い返されたんですよね」みたいな。なんかまとめられた方が完全無欠の人みたいになってて、読後の印象が嫌味な感じになる。アメフト頑張ったのは分かったけど、仕事をどう頑張ったかもっと読みたい

くらいだなー。

口語のインタビューがライターさんにまとめられた時にニュアンスまでは伝わらないってこと
よくあるし…

(例えばすごいつらそうに「不謹慎な言い方かもしれないですけど、本当に、こういう言い方は誤解をうむかもしれないから、ラッキーっていう単語はよくないと思うけれど、両親の死すら“ラッキー”っていつか自分で思えるように頑張りました」とか、気を使いながら言ったとしても、文章にまとまるとニュアンスごと削られる)

あと、

・年収17倍ってなんかむかつく
・保険ってそもそも胡散臭い
・青いスーツが嫌だ
・この満面の笑みが生理的に嫌だ

とか、そういう、言葉にできない、あるいは言葉にしたら自分の人間性に関してのブーメランが
とんでくることをつっこみづらいから、

「両親の死をラッキーとはなんだ!」
っていうツッコミポイントに集中砲火しているのでは。

たしかに言葉は大切だけど、
インタビューを受けて、
「ニュアンスが伝わらない」
「自分の言ったことと全然違う」
「ライターさんがくれた修正期限がとんでもなく短い上に修正点が多すぎて、
(インタビューして頂いた時にはすごく共感して聞いてくれていたので)修正依頼をしづらい」
「自分の考えではなく、ライターさんの考えが書かれている」
「ライターさんのボキャブラリーがとんでもなく貧困」
「そもそも修正お願いしたのに反映されてない」
「そもそもチェック依頼メール来てませんけど」
「ライターさんが勝手に美談をつくりたがる」
「ライターさんが強い言葉を使いたがる」
「ライターさんがこっちを『成功者』にしたがる」

とかいうようなことは日常茶飯事なので、
この方に面識はないけど、
フルボッコされているのを見ていたたまれませんでした。

と同時に、インタビューを受ける機会がある人は、

・口語のニュアンス&喋っている時の雰囲気は記事に載らない
・修正依頼はしづらくても、ちゃんとやらないと、自分の信用に関わる
・思ってもいないことが炎上原因になりうるから、取材を受ける時は
そのリスクを覚悟する

って覚えておいたほうがいいかもしれませんねー。
私、年上のライターさんに気をつかって修正依頼出せなくて、
そのまま掲載されて、「やっぱこれは嫌だった」って後悔したことも何度もあるし…。

こんなの、初めてインタビュー受けたりした人だったら、
「これが何万人もの人の目に留まる」っていう実感が無くて
「ライターさんにあんまり修正させるのも申し訳ないし、まあ、ここはいっか」
ってなること、全然あると思いますよ。

私はこの人ではなく、
「ラッキー」という一言に過剰反応している人たちの容赦ない叩き方に
恐ろしいものを感じ、生理的嫌悪を覚えました。
週刊誌の嘘記事とか信じるタイプの人だな、と。

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