「好き・嫌い」

「興味ある・ない」が

極端だと言われるし、自分でもそう思います。

大学時代、毎日会わざるをえない先輩がいました。
仮に、今井先輩とここでは呼びます。

当時の日課は、今井先輩との価値観の不一致を
家族におもしろおかしくレポートすることでした。

ネタにでもしないと、会うことに耐えられないくらい
苦手だったのです。

今となってはなんであんなに嫌いだったのか自分でも
よくわからないのですが、まあ、女子っていう生き物は
たまに自分でも説明のつかない心境になるんですよね。

毎晩「今井先輩ネタ」を披露し続けて2ヶ月経ったとき、運良く冬休みになりました。今井先輩と会わずにすむ平穏な日々に突入!バンザイ!!

その日の夜。
母親が「今日は今井先輩の話、しないのね」と言いました。

その時の私の返答がヤバイ。
今では伊藤家の語り草となったそのセリフは、

「今井先輩って、誰?」

です。

「あんた、あんなに毎日今井先輩の話してたじゃない」

と言われ、「え?え?ホントに誰?高校の時の先輩?」
と混乱する私。

自分でも信じられませんが、その先輩の名前だけでなく存在ごと
私の脳からすっぽりと抜け落ちていました。

「そんな人いたっけ?お母さん名前間違えて覚えてない?
今村先輩のこと?イマイなんて知り合いにいないけど…」

妹と母との必死の攻防が数分続いて、
「今井先輩」を思い出したときの私の驚愕っぷりときたら
半端ではありません。

「あんなに、毎日彼の話をしていたのに、本気で誰か分からなかったし!人間ってすごい!!」

妹「いや、オネエがすごいから。」

嘘ではなく、ホントの話です。

(※ちなみに、今井先輩とは、今では仲良しこよしです。)

ところで私は、洗濯物が嫌いです。

洗濯物を分別する。
洗濯機を回す。
物干しにかけて外に出す。
夜になって乾いたら取り込む。
畳んで収納する。

…この一連の動作のセットが、家事の中で一番嫌いです。
家事が嫌いなわけではないんですが、ピンポイントで、
「洗濯物」及びそれに伴う関連行為と類似行為がイヤなんです。

アイロンもイヤ。
洗剤を選ぶのもイヤ。
クリーニングもイヤ。

そりゃ、洗濯は毎日仕方なくやってますよ?大人ですから。
でも、隙あらば誰かに任せたいと真摯に願いながら生きています。

by the way,
ここ半年ほど、私はクリーニング屋を探していました。
家に、洗わなくてはならないスーツが一着あったのです。

しかし、会社に行くまでの道に、クリーニング屋は見あたらず。

同じ駅をつかっている友人に聞いたり、
グーグルで調べたり…。
いろいろ、トライして探しました。

けれど、徒歩5分以上かかりそうな場所にしか、
クリーニング屋は、無い。
偶然見つけたとしても、わざわざそれを目的にしないと、
通らないような場所にばっかりある。
不便極まりない。

どうしようかな…そう思いながら
忙しさにかまけていたら、
そのまま5ヶ月が過ぎました。

洗わなきゃいけないはずのスーツのシーズンはとっくのとうに過ぎました。用無しの服は、スペースを取るだけです。

昨日、家に母親が泊まりに来たのでこれ幸いと思い、
「これ、着なかったから持って帰って、家でクリーニングに出しておいてくれる?」と聞きました。

「クリーニング屋が見つからなくてさ。ここ5ヶ月、ずっと探してるんだけど」

で、今朝。

母親を見送りに駅まで一緒に歩こうとしたら。

家を出たところで
母が「は…春香ちゃん!」
と、ムンクのように叫んだのです。

「どうしたの!?」

母が指を指すその先を見つめた私は、腰が抜けました。

家の隣は、




…クリーニング屋でした。

嘘のようなホントの話です。

私の周りの人が証明してくれるはずです。

この5ヶ月間、クリーニング屋について
相談した人は、5名を軽く上回ります。