常々、ネタに困らない星の下に産んでくれた母親には、感謝しています。

ネタに困らない=恥や事件の多い人生なのですが、
自分を切り売りしないといけないこの職種においては、
大変恵まれた人生といえます。

ちなみに母の近所に昔住んでいた霊能力者の方が
「この子はちゃんと畳の上で死ねる」と言っていたらしいので、
事件に巻き込まれて死ぬ可能性は無いみたいです。
つくづく、美味しい人生です。

そんな私のネタ人生は、産まれた瞬間から始まりました。
私は、唯一無二の産まれ方によって
この世に生を受けたのです。
大げさだと思いますよね。

大げさかも知れませんが、
私は私のような産まれ方をした人を知らないので
ちょっとお話ししてもよいですか。

ワタクシ、子供の頃から今まで一貫してせっかちなのですが、
実は、産まれる前からせっかちでした。

母の胎内にいた時も、正直、
産まれたくて産まれたくてしょうがなかったんです。

そんなに早く産まれたって、いいこともないんですけど。

もしかしたら面白いこともあるかもしれないし、
両親の顔も見たいし。10ヶ月もいるから、
そろそろこの狭い空間にも飽きたぜと。
もう気持ちばっかり先走ってしまって。

毎日、まだ充分動作していない脳みそで外界のことを
考えまくっていたら、思いが募りまくって、
つい、もう産まれたんじゃないかと
勘違いしてしまいました。

で、気がゆるんでしまった結果、
大変僭越ながら、産まれる前の分際でう○こをしてしまいました。

もちろん、普通は、お腹の中ではしないものです。
普通はね!!

う○こをしたらどういうことが起こるか。
胎内は、ご存じの通りプールのようになっているので、
う○こがぷかぷか浮いて移動するわけです。

担当医師は真っ青になりました。
「この子は、自分のう○こを食べて窒息死して、死ぬ可能性があります!!」

そんなわけで、緊急手術スタート。
母の帝王切開も問答無用で大決定。

かくして、私は母のお腹の傷と引き替えに無事この世に産まれてきました。
担当医師曰く「こんなことは、この病院始まって以来です!」とのこと。

産まれた瞬間から伝説をつくった私ですが、
それを超えるインパクトのあることを未だ成し遂げていないのは
非常に不甲斐ないです。

産まれる前の自分に負けないように、
今日も恋に仕事に、全力投球します。

※あまりにお医者様方に迷惑をかけたおかげで、
数年後に母がお医者様に再会したとき、
覚えてくれていたらしいです。
普通は、何百人の患者さんに会っているから、
数年もたっていたら忘れちゃうらしいんですけど。
ありがたいことです。